◆野島玲子『終わらない人─生涯現役』 文芸社
B6判変形・163頁 1,000円+税 2022年12月15日発行
“現在”は“過去の集積”だから、私がいまもとどまることなく「生涯現役」で「地方創生」に関わり続けるに至った経緯を書いておこうと思う。さらに、地方の過疎化は深刻である。パブリックサービスをなによりも重視し、あらゆる方面で多くの人たちが懸命に努力しているにもかかわらず、好転する兆しが見られず増加する一方だ。そうした待ったなしの過疎地について、まず私が取り組むに至ったことを、順々にお話ししていきたい。・・・冒頭文から
<目次> プロローグ ─歳を取るのも悪くない─/第1章 父母のこと/第2章 軍国少女時代/第3章 軍国少女の戦後/第4章 二足の草鞋/第5章 転職と結婚と育児/第6章 女性と仕事の諸問題/第7章 残り時間の過ごし方/エピローグ/解説/参考文献
※表紙・裏表紙や各章の末尾などには、野外研顧問の高原勇夫氏による風景画がちりばめられ、本書にいろどりを添えています。
◆故 松浦茂樹『荒川流域の開発と神社 in 埼玉』
A5判・263頁 2,500円+税 2020年11月12日発行
荒川は、その流域が下流部を除きほとんどが埼玉県に属している。まさに埼玉県の「母なる川」である。本書は、対象を埼玉県内にしぼり、その歴史的開発過程を文献史料、地質・地形などの自然条件に基づいて記述している。さらに、埼玉県にある式内社(10世紀初めに編集された『延喜式神名帳』に記載されている神社)を中心に、その立地条件から開発を考えている。著者は、「荒川について研究を始めてから約45年が経過したが、本書はその最終版であり荒川研究の総決算と考えている」と述懐している。
<目次> 序章 荒川の概況/第1章 荒川低地上流部の開発と治水/第2章 荒川低地中流部の開発と治水─大堤外地の成立と横堤の築造─/第3章 明治四十三年荒川大出水/第4章 綾瀬川の歴史と現状/第5章 見沼田んぼの成立と展開/第6章 埼玉平野の開発と神社/第7章 秩父盆地の開発と秩父神社
◆青木義脩『さいたま市の歴史と文化を知る本』
A5判・390頁+索引4頁 2,000円+税 2014年6月22日発行
歴史と文化の宝庫「さいたま市」を知る、学ぶ。──長年文化財保護に関わった著者が、さいたま市の歴史・文化を軸に16分野にわたって170項目を多面的に解説する。郷土の研究、歴史探訪のハンドブックに最適な事典。索引付き。──帯から
<目次> 第1章 総論・文化的景観/第2章 支配・政治・軍事/第3章 教育・文化/第4章 産業・交通/第5章 見沼地域/第6章 人/第7章 事件・災害/第8章 遺跡と出土遺物/第9章 寺社/第10章 建築/第11章 古美術/第12章 古文書/第13章 石造品/第14章 霊場/第15章 民俗/第16章 自然
◆𠮷川國男文献目録――武蔵野
故 𠮷川國男会員が執筆した武蔵野地域関係の文献リストを掲載します。ご活用ください。
・「埼玉の民家」『埼玉の文化財』第11号 1971
・「栃本関跡について」『秩父民俗』第6号 1971
・「七曲井―復原発掘の記録」『狭山市文化財調査報告』Ⅰ 狭山市教委 1973
・「東松山市石橋のウサギ追い」『埼玉民俗』第4号 1974
・「秩父盆地の条里遺跡―秩父市太田の例―」『埼玉新聞』昭和49年9月18日(1974)
・「北武蔵と渡来人の遺跡」上・下 『統一日報』 1980.6.10・11
・「秩父地方の古墳群」『歴史手帖』第9巻5号 名著出版 1981
・「西関東への弥生文化の波及」『埼玉県史研究』第9号 1982
・「埼玉の条里遺跡」『埼玉自治』NO.397・398 1983
・「川合玉堂――民俗の世界」『民具マンスリー』21巻4号 1988
・「漏斗状条井戸と『ほりかねの井』」武蔵野第72巻1・2号 1994
・『ニホンオオカミのその後』𠮷川ほか 野外調査研究所ほか 2002
・「七曲井の発掘とその後」『多摩のあゆみ』第11号 2003
・「日本オオカミ研究の現状と今後」『狼―伝承と科学』 2004
・「豊穣を祈る農民ロケット」『日本経済新聞』文化欄 2006.4.11 署名入り
・「仮称秩父エコミュウジアム構想試案」『野外調査研究所報告』4 2006
・ 埼玉最大「寺坂の棚田」保存活動『棚田学会通信』no.8 2007
・「秩父まるごと博物館構想シンポジウム報告書」𠮷川國男ほか 野外調査研究所 2008
・『「和銅」の問題点――和銅フォーラムを顧みて』――和銅奉献1300年記念事業記録集
― 秩父市和銅保勝会 2009
◆『安藤恭枝 第二歌集 はなびしそう(花菱草)』
四六判・87頁 非売品 2020年7月15日発行
<あとがき> この度、二冊目の短歌集を出すことにしました。五年前に「宇宙(空)」というタイトルで一冊目を出し。その後の五年間に詠んだ二百首をここにまとめました。今年で私も八十三歳を迎えます。体も頭も鈍くなり、閃きも衰えましたが、私なりに頑張って詠んだつもりです。どうか、読んでいただいて、感想などをいただければ幸いに存じます。
<目次> 序文『はなびしそう』の出版を祝して 𠮷川國男 6/旧友と恩師 8/老いの風景 12/媼二題 17/振込み詐欺 18/温泉に遊ぶ 19/古都・京都 22/富岡製糸場 23/姫路・白鷺城 24/信州しなの 25/日本海を行く 27/秋田の夕べ 28/房総の果て 29/ドバイ・ハワイ・パリ 30/シニア族 32/梅さまざま 33/サクラ・桜・さくら 35/四季折々 37/活ける 43/百花繚乱 45/花水木 49/故郷の山河 50/はなびしそう 53/龍勢 55/三味線 56/花燦燦 57/孫と娘 61/姉よ、父よ 64/姑を想う 66/故郷の十五夜 68/航跡ぐも 69/バスを待つ 70/鳩二態 71/雑詠二十九首 72/天一人占め 82/空への想い 83/宇宙を包括する安藤恭枝の世界─鳥居哲男─ 84/あとがき 87
◆『安藤恭枝歌集 宇宙(そら)』
四六判・79頁 非売品 2015年2月1日発行
<あとがき>から抜粋 喜寿を迎えた昨年、友人や兄、娘たちから「これまで詠んできた歌を、喜寿の記念として歌集にまとめたら」と勧められ、背中を押される形で、これまで詠みつづけた自分の歌を選んでみました。恥しい作品ばかりですが、この中に私が歩んできた“人生”のすべてが凝縮されているようにも思えます。
<目次> 愛しき孫へ 5/娘とともに14/父母を偲ぶ 16/夫とともに 20/姑の思い出 24/形見の時計 27/変貌する故里 28/花のある日常 32/ふるさとの桜 35/ゆく年くる年 36/草津の湯 37/北海道の旅 39/中国の旅 42/シンガポールの旅 43/季節の情趣 45/書の道を歩む 49/今日も筆持つ 50/花と茶 51/素晴らしきもの 52/街道の風貌 54/菩提寺 55/朝市・朝顔市 56/秋来たりなば 57/春のことぶれ 58/海と山の想い 60/雑詠二十三首 61/再開の友 67/逝きし友へ 68/古都にて 69/写真集 70/史跡めぐり 72/熟年の貌 73/フランスの旅 75/あとがき 78
◆松浦茂樹「三面川(みおもてがわ)のサケ漁と「種川の制」」
(『季刊河川レビュー』No.163、新公論社、2014)
◆松浦茂樹「都市の中の水辺」
(建設産業史研究会、2018)
◆松浦茂樹 <速報>「西日本豪雨災害(平成30年7月大水害)を考える」
◆松浦茂樹「足尾鉱毒事件と渡良瀬川」
(建設産業史研究会、2017)
◆松浦茂樹「鬼怒川近代改修から2015年台風18号水害を考える」
(『季刊河川レビュー』No.165、新公論社、2015)
◆松浦茂樹「多摩川の水利と治水」─特集 治水・利水に関わる土木遺産─ に収録
(『多摩のあゆみ』第165号、たましん地域文化財団、2017)
◆本間岳史「宮沢賢治 埼玉来訪100周年─秩父とジオパーク─」
(『第64回全国地域婦人団体研究大会 in 埼玉』報告書、埼玉県地域婦人会連合会、2017)
◆本間岳史「もうひとりの福沢一郎─画集『秩父山塊』にみる科学者の目」
(『福沢一郎記念館ニュース』No.46、福沢一郎記念館、2017)
◆本間岳史「川原の石の実物図鑑づくりとその活用─荒川の小石から探る埼玉3億年のおいたち
─」
(『野外調査研究』第1号(通巻第26号)、野外調査研究会、2017)
◆松浦茂樹「見沼たんぼの成立と展開」
(『野外調査研究』第1号(通巻第26号)、野外調査研究会、2017)
◆藤波不二雄「埼玉県で記録された稀な野鳥について」
(『野外調査研究』第1号(通巻第26号)、野外調査研究会、2017)
◆海野芳聖・小原勝巳・河合千賀子・岡部秀樹・佐藤美輪「埼玉県小鹿野町日尾産カキ化石岩塊の修
復作業」
(『野外調査研究』第1号(通巻第26号)、野外調査研究会、2017)
◆高橋孝久「土蔵に残る荒川洪水の水位について─安政6年、秩父下田野の例─」
(『野外調査研究』第1号(通巻第26号)、野外調査研究会、2017)
◆岡本 浩「漆と日本人」
(『野外調査研究』第1号(通巻第26号)、野外調査研究会、2017)
◆松浦茂樹 利根川近現代史(附 戦国末期から近世初期にかけての利根川東遷)
(『野外調査研究』第1号(通巻第26号)、野外調査研究会、2017)
◆春山正樹「2005年 フィールド学習会 雲南の棚田と民俗を訪ねて」ノート
(一部は『野外調査研究所報告』11、NPO法人 野外調査研究所、2006 で報告)
◆藤田富士夫「極楽寺遺跡出土の飾玉類」
(『富山市考古資料館紀要』第3号、富山市考古資料館、1984)
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